北斗の拳の全映画作品について紹介、不屈の名作の魅力に迫る

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北斗の拳

「北斗の拳」の映画作品は、その独特な世界観と強烈なキャラクターたちで知られるアニメ映画です。荒廃した未来世界を舞台に、主人公・ケンシロウが、北斗神拳の使い手として悪に立ち向かいます。

「北斗の拳」は、迫力満点の戦闘シーンや、多くの名台詞でファンを魅了し続けています。その濃厚なキャラクターデザイン、魅力的な敵対キャラクターたち、そして哀愁を帯びた美しい女性キャラクターなどが、アニメ映画としての魅力を際立たせています。

北斗の拳の映画作品は意外と少なく、OVA、ハリウッドで制作された実写版含めても全7作品しかありません。

タイトル公開年形態
北斗の拳1986年映画
北斗の拳(実写映画)1995年実写映画
真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章2006年映画
真救世主伝説 北斗の拳 ユリア伝2007年OVA
真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章2007年映画
真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝2008年OVA
真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝2008年映画

今もなお多くのファンに愛されている北斗の拳、その映画作品について紹介します。

目次

北斗の拳のアニメ、映画の基本情報と映画の順番

北斗の拳 OFFICIAL WEB SITEより引用

「北斗の拳」は、1983年から1988年にかけて「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画で、原作者は武論尊、作画は原哲夫です。

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この作品は、荒廃した世界を舞台に、北斗神拳の継承者ケンシロウが救世主としての道を歩むストーリーを描いています。

作中には多くの魅力的なキャラクターが登場し、彼らの激しい戦いや感動的なエピソードが展開されます。アニメ化された「北斗の拳」は様々な形態で制作されました。

TVアニメ版について

1984年から1987年までテレビアニメ版「北斗の拳」が全109話放送され、ラオウとの決着までが描かれました。

1987年から1988年には「北斗の拳2」が全43話放送され、修羅の国における闘いとカイオウとの決着までが描かれました。

  • 北斗の拳(1984年 – 1987年)
  • 北斗の拳2(1987年 – 1988年)

最初の映画作品について

最初の映画は1986年に公開された「北斗の拳」で、原作のケンシロウとラオウの対決までを劇場版用に再構成した作品です。シリーズの魅力を凝縮した作品として知られ、特に高い評価を受けています。

「北斗の拳」の映画版は、テレビ版と比べてより過激な描写が特徴です。テレビ版では緩和されていた闘いのシーンが、映画では露骨に描かれています。この過激な描写は、映画ならではの特色として際立っています。

1986年の映画版「北斗の拳」は日本国内で約18億円の興行収入を記録し、大ヒットとなりました。

作中ではハートがジャギの部下として登場したり、ウイグル獄長がシンに敗れるシーンがあったりと、原作に忠実なストーリーではありません。これは、限られた上映時間の中で多くの魅力的なキャラクターを導入するための意図的な変更と思われます。

  • 北斗の拳(映画、1986年)

北斗の拳ハリウッド実写版について

1995年4月22日に公開された実写版『北斗の拳』は、ハリウッドで東映ビデオと東北新社の共同製作により、制作されました。2億円の制作費がかけられ、初期のケンシロウとシンの対決を描いていますが、南斗六聖拳や拳王の設定は省略されています。

  • 北斗の拳(原題:Fist of the North Star)(ハリウッド実写映画、1995年)

核戦争後の世界で、南斗の皇帝シンによる恐怖政治が描かれており、ケンシロウはシンに敗れ、ユリアを奪われた後、戦う意欲を失い荒野をさまよっていました。しかし、盲目の少女リンを救い、パラダイス・バレーが襲撃されると「北斗の拳」の使命に目覚めます。

最後はシンと闘うまでを描いています。

「Fist of the North Star」とは、「北斗の拳」の英訳です。また、「北斗神拳」の場合は、英語で「Divine Fist of the North Star」と表されるようです。

主演のゲイリー・ダニエルズがケンシロウ役で、鷲尾いさ子がユリア役、マルコム・マクダウェルがリュウケン役、クリス・ペンがジャギ風の敵役を演じ、日本語吹替版はテレビアニメのキャストが担当しました。

役名俳優日本語吹替
ケンシロウゲイリー・ダニエルズ神谷明
リュウケンマルコム・マクダウェル北村弘一
ユリア鷲尾いさ子
シンコスタス・マンディロア古川登志夫
ジャッカルクリス・ペン金尾哲夫
バットダンテ・バスコ一龍斎貞友
リンナロナ・ヘレン鈴木富子
キャスト

真救世主伝説 北斗の拳について

また、2006年から2008年まで全5話からなる一連のアニメシリーズが製作されました。このシリーズには、映画やOVAなどが含まれており、それぞれ独自のストーリーが描かれています。

  • 真救世主伝説 北斗の拳 第一部 ラオウ伝 殉愛の章(映画、2006年)
  • 真救世主伝説 北斗の拳 第二部 ユリア伝(OVA、2007年)
  • 真救世主伝説 北斗の拳 第三部 ラオウ伝 激闘の章(映画、2007年)
  • 真救世主伝説 北斗の拳 第四部 トキ伝(OVA、2008年)
  • 真救世主伝説 北斗の拳 第五部 ZERO ケンシロウ伝(映画、2008年)

OVAとは、オリジナル・ビデオ・アニメーションの略称で、テレビ放映や劇場公開を前提とせず、市場向けに制作されたDVDやBlu-rayなどで直接リリースされるものを指します。
OVAの特徴は、放送制限を受けずに創造性と実験性に富んだ作品が多いことです。これは、特定のファン向けに高品質のストーリーやキャラクター設定を提供し、テレビシリーズの続編や完全オリジナルの内容として制作されることもあります。

『真救世主伝説 北斗の拳』シリーズは、原作「北斗の拳」を基にしたいくつかの映画作品で、各作品は独自の視点とストーリーラインを持って描かれています。

『ラオウ伝 殉愛の章』では、原作の「聖帝十字陵編」を映画化し、ラオウの新たな背景と新キャラクターのレイナが登場します。また、原作に忠実なサウザーとの決戦シーンが特徴です。

2007年に発売されたOVA『ユリア伝』は、ケンシロウとラオウがユリアに初めて出会うシーンから第一部までをユリアの視点で描いており、戦闘シーンよりもストーリーが中心です。

同じく2007年に公開された『ラオウ伝 激闘の章』は、ケンシロウとラオウの最終決戦にフォーカスを当てています。

2008年のOVA『トキ伝』では、ラオウとトキの運命的な戦いを軸に、トキが北斗神拳伝承者としての道をどのように捨てたかが描かれ、新キャラクターのサラも登場します。

そして、『ケンシロウ伝』は、ケンシロウがシンに敗れた後から再び対峙するまでの1年間を描いた作品で、全編がオリジナルストーリーとなっています。

これらの作品は、各々のキャラクターに焦点を当てて描かれており、北斗の拳の世界を深く掘り下げています。

アニメ作品の声優陣について

テレビシリーズ「北斗の拳」、「北斗の拳2」、北斗の拳 (映画、1986年)と、真救世主伝説 北斗の拳では声優陣が変更されています。

このようなキャスティングの違いは、各作品の特徴を際立たせており、新旧のファンにとっては興味深い比較ポイントになるでしょう。

それぞれの声優陣が作品に新しい命を吹き込んでいます。

キャラクター名声優真救世主伝説 北斗の拳
ケンシロウ神谷明阿部寛
ラオウ内海賢二宇梶剛士
ユリア山本百合子石田ゆり子
トキ土師孝也堀内賢雄
サウザー銀河万丈大塚明夫
シン古川登志夫桐本琢也
レイ塩沢兼人三木眞一郎
ジャギ戸谷公次デビット伊東

映画作品の順番について

上記の作品は、以下の順番で公開されました。

  1. 1986年 北斗の拳(映画)
  2. 1995年 北斗の拳(ハリウッド実写映画)
  3. 2006年 真救世主伝説 北斗の拳 第一部 ラオウ伝 殉愛の章(映画)
  4. 2007年 真救世主伝説 北斗の拳 第二部 ユリア伝(OVA)
  5. 2007年 真救世主伝説 北斗の拳 第三部 ラオウ伝 激闘の章(映画)
  6. 2008年 真救世主伝説 北斗の拳 第四部 トキ伝(OVA)
  7. 2007年 真救世主伝説 北斗の拳 第五部 ZERO ケンシロウ伝(映画)

これらの作品は、原作の世界観やキャラクターを尊重しながらも、独自のストーリーラインを取り入れています。そのため、各作品の公開順と物語の進行は必ずしも一致しません。

このアプローチにより、既存のファンも新たな視点で楽しむことができ、新規ファンにとっては原作とは異なる面白さを発見する機会となります。

各作品が独立した魅力を持ちつつ、原作のエッセンスを活かしている点が注目に値します。

北斗の拳のアニメ、映画情報紹介まとめ

「北斗の拳」は、武論尊と原哲夫による日本の漫画作品であり、1984年から1987年まで放映されたテレビアニメシリーズは、特に日本のポップカルチャーにおけるアイコニックな作品となりました。

アニメの物語は、核戦争後の199X年に設定されており、ケンシロウが愛する女性ユリアを奪われ、復讐と救済の旅に出るというプロットで進行します。

このシリーズは、原作漫画に忠実な内容で構成され、ケンシロウの成長と彼が直面する様々な敵との戦いを描いています。アニメ版では原作の矛盾点の修正や一部オリジナルストーリーの追加が行われ、放送コードに配慮した表現変更も見られました。

「北斗の拳」はその独特な世界観とキャラクターで、1980年代の日本のアニメ・マンガ文化において重要な役割を果たしました。その影響は、現在も多くのメディアやファンによって語り継がれています。

また、アニメシリーズはその後も続編や外伝が製作され、多様な形で作品の世界が拡張されてきました。

2023年には、北斗の拳生誕40周年を記念して、完全新作アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』の制作が発表され(時期は未定)、新たな声優やスタッフによる新しいアプローチで原作の魅力を再現する予定です。

また、漫画を手掛ける原哲夫の新画を含む「北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」の開催、新装版コミックス全18巻の刊行が行われることがわかりました。

新旧のファンに向けて、今後もこの伝説的な作品の魅力がさらに広がっていくことでしょう。

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